噛み合わせ治療
噛み合わせ治療
噛み合わせはご自分では意識しづらい病態の一つです。なぜなら、その噛み合わせで成長し、日常生活を過ごしているためです。ただ、噛み合わせが悪いと非常に多くの不定愁訴が起こります。
原因不明の頭痛、慢性的な肩こりや腰痛、手足の痺れやめまい、睡眠不足など様々な症状があげられます。このような症状と噛み合わせはとても関係性が高いと言われております。
お口の成長は幼少期から始まっているので、お子さんには呼吸と正しい顎の成長を。成人の方には今の状況に応じたご提案をさせていただいております。
すべての歯科治療の基礎は、歯並びや噛み合わせにあると考えています。
当院では口元だけではなく、全身を考えて、健やかな日々を過ごしていただくために総合的な歯科治療を行っております。
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お口の状態をより正確に知るために、お口周り筋肉の触診、カメラや口腔内スキャナーを用いたお口の撮影やX線写真を用いた検査を行います。痛みの有無や気になる点など、症状をお教えください。お口の中だけでなくても大丈夫です。普段お困りの些細なことも教えてください。
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検査結果や症状を照らし合わせ、症状の根本となる原因を診断致します。
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症状の根本原因の説明を行った上で、患者様のライフスタイルやニーズに沿った治療をご提案致します。
歯並びが気になる方は、治療のゴールを患者様と一緒に決めていきます。例えば、必要な矯正方法はどのようなものか。果たして、矯正で歯を美しくすることはできるのか。など。
噛み合わせの悪い方はお口周りの筋肉が過緊張を起こしていることが多く、先ずはマウスピースを付けていただき、顎の緊張を解き、その変化を確認させていただくことも有ります。
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治療計画にご納得いただいてから、治療を開始します。
治療の内容によっては2回目以降から開始します。
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お口の状態を維持するために、歯だけでなく、定期的なメインテナンスが必要です。
朝起きると、顎が疲れた、だるい、頬や肩が凝っている、頭痛がある、歯がしみるなどの症状があった経験はありませんか?それは夜、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしているのが原因かもしれません。就寝時だけでなく日中、仕事に集中したり、何らか精神的な負荷がかかると無意識に歯を食いしばっていたりすることもあります。歯ぎしりや食いしばりが原因でお口や体の健康に影響を及ぼしていることがあります。また、美容面では顔の大きさに左右差がでたり、目元が重たかったり。または、顎がスッキリしなかったりすることもあります。
奥歯は歯の接触面積が大きいので割れてしまうこともあります。こうなると歯を取り除かなくてはならなくなります。
何らかを感じられている方は、ぜひ、ご相談下さい。
上下の歯を側方にギリギリと擦り合わせるタイプのもので、睡眠中に生じています。
ひどい人では歯がすり減ってしまい、歯の表面のエナメル質が削れ、象牙質が露出し、歯がしみる場合もあります。また、歯が過度にすり減ってしまうと、お顔の長さが短くなり、実年齢より歳をとった印象のお顔立ちになることもあります。
上下の歯を強く噛み締めるのみで音がしないもの。歯ぎしりとは違って音がしないので気づきにくく、睡眠中だけでなく日中も仕事に集中したり、何らかの精神的な負荷がかかると無意識に行っていることが多いです。
お口の中に骨隆起と呼ばれる骨が膨らんだコブのようなものがあったりします。また、歯にヒビが入ったり、歯が割れたり、そして、折れてしまうなど、歯を失う原因にもなります。
原因はストレスにあると言われていますが、その因果は明らかでは有りません。
食いしばりのひどい方は、先ずはマウスピースを付けていただき、顎の緊張を解き、その変化を確認します。
院長自身、食いしばりがひどくマウスピースを装着して毎晩就寝しており、かかりつけ歯科医師(当院補綴顧問;須田)によるマッサージを受けたり、鍼灸師(鍼灸顧問;中里)による鍼治療をうけております。
注意事項
歯科治療を終了してメンテナンスモードに入っている、もしくは、歯科治療と並行している状況であることが前提となります。マッサージや鍼灸のみのご依頼は大変申し訳有りませんが、受け付けておりません。
ストレスの緩和やかみ合わせのバランスが改善されれば歯ぎしりをしなくなることもあります。
歯の痛みに対しては市販の痛み止めでも効果はありますが、食いしばりにより歯が折れてしまった、割れてしまった場合は、痛み止めが効かない場合があります。早めの受診をお願い致します。
歯並びを治しても残念ながら食いしばりが治ることはありません。ただ、歯並びを治すことで均等に噛めるようになるため、顔の非対称性などが軽減することも有ります。詳しくは歯科医師や衛生士にご相談ください。
てきめんに効果が出る方の中には、お口が開きづらかったのに開くようになりハンバーガーを食べられるようになった、という方もいらっしゃいます。また、偏頭痛がひどく、痛み止めを常用されていらした方は内服が減ったり、内服の必要がなくなった方もいらっしゃいます。