精密根管治療:🦷 パート1:根管治療とは?なぜ「精密」が重要なのか-

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歯科コラム

精密根管治療:🦷 パート1:根管治療とは?なぜ「精密」が重要なのか-

精密根管治療:🦷 パート1:根管治療とは?なぜ「精密」が重要なのか

執筆者 小野悠記子 「京橋Uデンタルサロン」 院長皆様、こんにちは

銀座線京橋駅・浅草線宝町駅 徒歩1分の 

「京橋Uデンタルサロン」 

でございます。

パート1〜パート5にかけて「京橋Uデンタルサロン」で力を入れている精密治療の一つ

「精密根管治療」

についてお伝えしたいと思います。

「根管治療(こんかんちりょう)」とは、むし歯が神経まで進行してしまった場合や、過去に治療した歯の内部で再感染が起こった場合に行う、歯の“根の中”の治療です。歯は外から見ると白く小さな構造物に見えますが、

実際には内部に非常に複雑で繊細な構造を持っています。

歯の大きさは

種類にもよりますが、歯の頭の部分(歯冠)はおよそ8〜10mm前後、歯ぐきの中に埋まっている根の部分(歯根)は10〜15mm前後の長さがあります。そして、その内部を通っている「根管」は、場所によっては直径0.1〜0.3mm程度しかなく、髪の毛ほど、あるいはそれ以下の細さしかない場合もあります。この極めて細い管の中に、神経や血管が走っており、そこに細菌が侵入すると強い痛みや腫れを引き起こします。さらに放置すると、感染が歯の根の先から顎の骨にまで広がり、重篤なトラブルへと発展することもあります。

根管は非常に細いだけでなく、人によって本数や形、分岐の仕方が大きく異なります。まっすぐ1本だけの方もいれば、途中で枝分かれしている方、極端に曲がっている方、肉眼では確認できないほど細い副根管を持つ方も少なくありません。そのため、

根管治療は歯科治療の中でも特に難易度が高い治療のひとつ

とされています。

従来の根管治療では、レントゲン写真と歯科医師の経験を頼りに、ほぼ“手探り”で根管内の感染物質を除去していく方法が主流でした。肉眼で直径0.1mm程度の根管内部を直接確認することは不可能に近く、治療器具の感覚や過去の経験に頼る部分がどうしても多くなってしまいます。その結果、感染源がわずかに残ってしまい、治療後しばらくしてから再び痛みや腫れが出る「再発」が起こるケースも少なくありませんでした。

このような背景から近年注目されているのが

「精密根管治療」

です。

精密根管治療とは、

歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)

ラバーダム

といった専用設備を使用し、肉眼では見えないレベルの根管内部を拡大視野で確認しながら、感染の原因を“見える化”し、かつ“無菌に近い環境”で行う、非常に精度の高い根管治療のことを指します。

https://youtu.be/w300UA_tJAI

中央区京橋にある京橋Uデンタルサロンでは、この「マイクロスコープ」と「ラバーダム」の両方を使用した精密根管治療を行い、歯をできるだけ残すことを第一に考えた診療を行っています。当院では再根管治療はすべて自由診療で対応し、より高い成功率と長期的な歯の保存を目指した治療を提供しています。肉眼に頼らず、拡大視野で確実に確認しながら治療を行うことで、治療精度と成功率の向上に努めています。

マイクロスコープ

は、歯を最大20倍以上に拡大して観察できる歯科用の顕微鏡です。これにより、従来の肉眼では確認できなかった0.1mm以下の細い根管、微細なひび割れ、感染の取り残し、過去の治療で残された薬剤や詰め物の残骸などを直接目で確認しながら治療することが可能になります。つまり、これまで“勘”に頼っていた治療が、“視覚情報”に基づいた確実性の高い治療へと進化しているのです。

また、精密根管治療に欠かせないのが

「ラバーダム」

です。ラバーダムとは、治療する歯だけをゴムのシートで隔離し、お口の中の唾液や細菌が根管内へ入り込むのを防ぐための器具です。お口の中には常に多数の細菌が存在しています。根管治療は細菌感染した組織を除去し、無菌に近づける治療であるにもかかわらず、唾液が入り込んでしまえば、治療中に再び細菌が侵入してしまいます。これでは、いくら丁寧に治療を行っても再発のリスクが高まってしまいます。

京橋Uデンタルサロンでは、すべての精密根管治療においてラバーダム防湿を徹底し、治療中の細菌感染リスクを極限まで抑えた環境を整えています。さらに当院は個室診療を採用しており、周囲を気にせず、リラックスした状態で治療を受けていただける環境を整えています。プライバシーにも十分配慮し、落ち着いた空間で精密な治療に専念できる体制を整えています。

精密根管治療では、

マイクロスコープ

で「見える状態」を作り、

ラバーダム

で「細菌を遮断した状態」を作った上で治療を行います。この二つがそろって初めて、“精密”という言葉にふさわしい根管治療が成立するといっても過言ではありません。

日本ではまだ「根管治療=保険診療で数回通って終わるもの」というイメージを持たれている方も多いかもしれません。しかし実際には、髪の毛ほどの細さしかない根管内部を扱う治療であるがゆえに、わずかな見落としが再発につながる非常に繊細な治療です。根管治療の成否は、その後その歯を何年、何十年と使い続けられるかを左右する極めて重要な治療だと言えます。一度失った神経は元には戻りませんし、根管治療に失敗して炎症を繰り返せば、最終的には抜歯という選択を迫られることもあります。

特に「何度も同じ歯が腫れる」「根管治療をしたのに痛みが引かない」「他院で抜歯と診断された」という方の場合、実は過去の治療で感染源が完全に除去できていなかった、もしくは極めて細い根管の見落としがあったというケースが非常に多く見られます。こうした歯でも、マイクロスコープとラバーダムを用いた精密根管治療によって、抜歯を回避し、歯を残せる可能性が生まれることが少なくありません。

京橋Uデンタルサロンでは、女性歯科医師が患者さま一人ひとりに寄り添いながら丁寧なカウンセリングと治療を行っています。「歯科治療が怖い」「しっかり説明を受けて納得して治療を受けたい」という方にも、安心して通っていただける体制を大切にしています。

当院では、「今ある歯をできる限り長く使っていただくこと」を何よりも大切にし、根管治療においても“再発させないこと”を最重要視しています。そのため、時間と手間を惜しまず、1本1本の歯に真摯に向き合った精密根管治療を行っています。

精密根管治療は、確かに通常の根管治療と比べて時間も手間もかかり、再根管治療については自由診療となります。しかし、その分だけ「治療の確実性」「再発リスクの低減」「歯の寿命の延長」といった大きなメリットがあります。単に今の痛みを取るだけではなく、5年後、10年後、その歯を使い続けられるかどうかを見据えた治療――それが精密根管治療なのです。

京橋Uデンタルサロンでは、患者さま一人ひとりの状態に合わせて、最適な治療方法をご提案しています。「本当に抜歯しかないのか」「もう一度しっかり治したい」「できるだけ自分の歯を残したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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京橋Uデンタルサロン

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